土曜日の話。 保育園の帰り道、久々に行ってみたかったユニクロに息子くんと自転車で行ってみた。 家から自転車で行くことの出来るこの店舗は、日本最大の店舗とあってかなり広い。とても見ごたえがあり、時間が過ぎていくのも忘れていまう程。 買い物に飽きてしまう子供たちの為に、小さな遊びスペースがあるので親にとってはありがたい。 ２人で行ったため、息子くんをそこで遊ばせながら商品を見ていた。 自分の気に入った場所では気が大きくなり、なかなか言う事を聴いてくれない息子くん。最近扱いやすくなっていたがこういう場所では別の様で、満足するほど遊んでいるのに従ってはくれなかった。 「ママはもう行くからね。」と伝え、離れたところで商品を見ていた私。いつも不安になると呼べばママは現れるという考えの息子くんは、今まで“迷子”になったことがなかった。遅かれ早かれ経験することではあるけれど、とうとうその時がやって来たのだ。遠くから息子くんの泣き声が聞こえてきたので、近づいていくと若い男性スタッフに抱っこされた息子くんを発見。今までに見たことのない表情で泣きじゃくっていた。息子くんは私を見つけると、さらに号泣ししがみついてきた。スタッフにお礼を言って引き取り話を聞くと、パニックになり質問に対して「わからない」としか答えられなかったらしい・・・。普段は自分の名前や歳、パパ＆ママの名前や保育園の名前もはっきり言えるのに、本番には弱かった・・・。(笑） さらに話を聞くと、「ママがお星様になっちゃったからもう会えないと思ったの・・・。」と。今までに経験した事がないとはいえ、死んでしまったと考えるとは思いもしなかった。 その後は私から離れることなく、付いてきてくれた彼。不安と恐怖で大人しくなっている彼をよそに、「これからもこんな彼だと扱いやすいのにな。」と都合よく考えてしまった。(笑) 私たちにとってとても貴重な体験をしたユニクロを、これからも忘れることはないだろう。
